2024年4月6日、群馬県高崎市吉井町で9歳の女の子が踏切内で列車にはねられ、その場で死亡が確認されました。
この記事では、事件の場所や原因について調べてみました。
事故の概要
6日午前、群馬県高崎市の上信電鉄の踏切で近くに住む9歳の女の子が、列車にはねられて死亡しました。踏切に遮断機や警報機はなく、女の子は当時、犬と一緒にいたとみられるということで、警察が当時の状況を調べています。
警察によりますと、事故を目撃した人は「女の子は犬と一緒にいた。近くに大人はいなかった」と話しているということです。
また上信電鉄によりますと、列車の運転士は「犬のリードを持った女の子が走った犬を追いかけるようにして踏切に入り列車に衝突した」と話しているということで、警察が当時の状況をさらに調べています。
事件をまとめるとこのようになります。
- 9歳の女の子が一人で犬の散歩をしていた
- 犬を追いかけるように踏切内に侵入したところ列車と衝突
- 現場は警報器と遮断器がない「第4種踏切」
尊い子供の命が亡くなってしまった痛ましい事故ですね。
このような事故が今後なくなることを祈るばかりです。
事故の場所
事故の場所は、群馬県高崎市吉井町小暮にある上信電鉄馬庭―西山名間の「天水」踏切で、上信電鉄の西山名駅から西に300メートルほどの所です。
警報器と遮断器がなく、“踏切注意”の標識のみが設置されていました。
現場は見晴らしのいい場所ですが、遮断器も警報器もないと心許無く感じてしまいますよね。
遮断機・警報器なしの第4種踏切とは?
警報機も遮断機もなく、列車の接近を自分の目と耳だけで確認しなければならない踏切を「第4種踏切」と呼び、国土交通省によると2017年時点で、全国に約2700カ所以上も残っています。
また警報器はあるものの遮断機がない「第3種踏切」も全国約600ヶ所あり、事故があとを絶ちません。
国の運輸安全委員会によると、2014年4月から2023年末までの間にこれらの踏切で起きた死亡事故は69件で、71人が死亡しています。
調査では事故原因や再発防止策を調べて報告書にまとめていて、鉄道会社と道路管理者に対し、踏切の廃止や遮断機と警報器の設置などを繰り返し求めています。
しかしこのような踏切の廃止や抜本的な改良工事はほとんど進んでいません。
理由としては
- 踏切を利用する近隣住民との間で廃止の合意がまとまらない
- 採算の厳しい地方鉄道などは遮断機や警報器を設置する費用の確保が難しい
警報機と自動遮断機を1組設置する平均的な費用は約1300万円するらしいよ!
世間の声
ネットにはこのような声がありました。
運転手や鉄道会社に対して同情する声もありました。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、事件の場所や原因について調べてみました。
女の子のご冥福をお祈りすると同時に、このような悲しい事故が今後起きないことを願います。
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